担降りと自担の話

 とあるフォロワーに触発されてこの文章を書いている。日頃文章を書いていらっしゃるその方に比べて私の文章は拙いと思うし、読み応えもないと思うけれど、書きたいと思った。

 


 私の自担は数人いる。私はその方と違って「グループのファン」がグラデーション的に分化された「〇〇担」だと思う。他メンバーの活動も追っているし、特定のメンバーに関して担当ではないけど特別な感情を持っていることもある。

 でも私には1人の元担がいて、彼を追う中で出来た私の考え方や考え方を、ひとつここに残したい。

 

 

 

 


 私が元担と呼んでいるのは、岡本圭人。中1の夏くらいに降りた。圭人担になったのは小4の夏くらいだから、ちょうど3年担当としていたことになる。

 とある音楽番組で彼がアップで抜かれた時に、私は彼に一目惚れをした。決して外見だけじゃなくて、なんだか独特な雰囲気とかに惹かれていた。その1ヶ月後くらいに圭人担を自覚し始めるのだけれど、当時の友人から言われた一言で、私は「圭人担」を他言するのはやめた。「圭人担っていたんだ」って言われて、誰が自分の担当を言うか。それが原因という訳ではないと思うが、彼女とは疎遠になった。

 


 担任教師に軽く嫌われていた私にとって圭人は心の支えだったし、私にとってとてつもなく大きな憧れだった。

 あの時の私は、ドンヘに恋して、圭人に憧れていた。(あと神山智洋にも出会った。)

 


 受験勉強を本格的に始めた小5の冬から、推したちとは疎遠になった。別に戻ってくるつもりでいたし、私はずっとファンでいる気だった。ドンヘの入隊時期でもあった。

 

 

 

 自担の留学が判明した時、正直「解放された」と思った。というのも、圭人にアイドルは向いていないということがわかってしまっていたから。私の好きな彼はアイドルの彼だけれど、でも私はアイドルの彼が怖かった。

そんなに無理をして、どうしてアイドルをやるのかと思うこともあった。そのくらい「アイドルをしている圭人」が怖かった。

 


 幼心に勘づいてはいたのだ、圭人はアイドルとして生きていける人間では無いことを。むしろ幼いから気がついたのかもしれない。そうやって自分を殺してアイドルを続けていく彼を見続けるのは辛かったから、留学という道を選んだことを喜んでしまった。あまりに酷いオタクだと思うけれど、それが間違っていないことに気づくのは、圭人を降りてしばらく経ち、SixTONESに出会ってからの事だった。

 


 私は、入隊期間(本当は違うけど)を終えてまだまだ現役で頑張っているドンヘと、圭人と同時期に出会った神山智洋と、今ではもはや憧れの存在となっている田中樹のオタクをやっている。正直神ちゃんと樹のことはよく分かっていないし、降りた今でも圭人が好きで。だけど胸を張って三人が好きだと言えるから、降りたことを後悔していない。

 


 樹、私の前に現れてくれてありがとう。あなたは私と全然違う人で、近くもなんともなくて、それでもあなたのその強さとその奥にある弱さが、どうしようもなく愛おしく思えるんだよ。あなたは私を正当化してくれるから、それに甘えちゃうの。ごめんなさい、でも、それでも大好きだよ。

 


 神ちゃん、あなたのそのストイックさも、周りの人に対する厳しさも温かさも、全部全部大好きです。どんなに辛くてもそれを見せないあなたのあり方が時々心配だけど、あなたが頑張っている姿はとっても魅力的だよ。本当に大好き。あなたの幸せを心の底から願い続けているよ。

 


 ドンヘには、何をどれ程言っても足りないね。ちょっとおバカなのにメンバーが大好きでいつも笑顔で。言葉を大切に話すところも大好き。これからもウニョクはじめメンバーたちと仲良く元気にやっていくなら、それで充分だって思うよ。だってあなたは、一生SUPER JUNIORでいたいもんね。

 

 

 

 この三人から降りる日の事を、考えたことがある。多分樹からはその情熱が失われた時に降りるし、神ちゃんはアイドルじゃなくなったら降りる。ドンヘもそうかな、なんて。いつかなくなってしまうものだから、どんなものより愛おしくて、どんなものより優しくしてあげたくなる。

 あぁ、私はアイドルが好きだ。何を言われようと、心の底からアイドルという存在にいつまでも恋をしている。あなたが偶像だって構わない。でもいつか、実像のあなたも少し見られたらいいな、なんてね。

 

 

 

 ありがとう、圭人。私は今も、あなたが好きだよ。いつか会えたら、その時はめいいっぱい好きを伝えさせてね。